金田政実のいのち大学

平成22年6月12日の丹羽日出夫さんの講座へのコメント

 

30代女性

作家デイケンズの「クリスマスキャロル」の中に「人間の最大の不幸は"無知"と"貧困"である」のくだりがあります。心にのしかかる文でした。「ああ、私の家はよかったなあ」です。両親が、祖父母が、親戚が明るく厳しく、時に窮屈でも。ただつらいことが思い出に残りやすいのは確かです。その分、自分のつらかったことだけは人にも共感できるような。でも自分が調子よいときにはつらい人の気持ちに沿いにくい。自分でもいやな人間と思うけれ
ど、そうなのです。普通の人では(特に私は)できないのです。だからこそ、丹羽弁護士さんは素晴らしいなと。

 

 

40代女性

長い裁判官の経歴でありながら、非行の子どもたちに寄り添う、温かい人間的な目をとても嬉しく感じました。今の社会のさまざまな貧困の形に改めて気づき、何か力になれることを自分でも見つけて生きたいと思いました。

 

ついつい我が子には「勉強は?!勉強は!!」といってしまう自分です。人生勉強だけではないと思いつつ。

 

私の子どもは小学校6年生です。非行について大変興味がありました。親はついつい学校の成績が気になってしまいます。それは高校入試があるからです。ですが、何か生きがいを持ってくれればと思います。心の貧困にならないように親も気をつけたいと思います。

 

 

50代女性

価値の多様性といいながら、高学歴高収入の人生を一番と思いながら子育てしてきたように思います。頭でわかっていても何もわかっていなかったんですね。どん尻から見つめる人生、「人それぞれ」で広い考え方で生きていけたらいいなと思いました。

 

今日初めていのち大学に参加しました。名古屋や三重県からも聞きに来ておられるとのこと。その方々と比べると、自宅が会場近くにある私は本当に気軽に参加することができました。今日のお話を伺って、非行少年と「誇り」。最近「誇り」という意識が崩れてきていることに気づかされました。感謝いたします。


普段聞くことのできないお話でした。勉強させていただきました。

 

 

 

60代女性

刑の種類とか、見る立場の違いで、世の中の事柄の見方が大きく変わるものだと考えさせられました。


少年事件には更生という立場から教育刑と呼ばれ、大人の裁判とは違った面があることを知りました。勉強になりました。


親の背中を見て子は育つといいますが、気がつけば、わが子の背中を見て育つ孫がいます。孫が素直で健康で明るく成長してくれるようにと願わずにいられません。未来に希望を持たせ、丸ごと認め、ほめて育ててと・・・、仕事にも家庭にも孫育てにも勉強になりました。感謝です。


近所に住む小学校6年生の男の子。友人に向かって「死ね!」とか「どこかへ行ってしまえ!!」と言う。注意しなければと思いつつ、どのように注意すればいいのか・・・逡巡していました。でもやればできる、誇りをもってと励ましていただいたように思いました。


裁判官のお話なんて縁遠いもののように思っていましたが。丹羽さんの飾らない人柄のユーモアたっぷりの楽しいお話に引き込まれ、感銘を受けました。縁遠い存在と思っていましたがとても身近に感じさせていただきました。是非来期にもお願いしたいです。


「どん尻から見た人生」この言葉がたいへん印象に残りました。私は以前中学校の保健室で仕事をしていたことがあります。中学校の保健室にはさまざまな子どもたちが来室しましたが、そのなかで最も頻繁に顔を見せてくれたのが、成績順位で言えば、最後のページに名前が載っている子どもたちであり、問題行動を起こしてばかりいる子どもたちでした。彼らの口癖のひとつが「どうせ俺なんか・・・」「どうせ私なんか・・・」でした。周囲から自分の存在を認めてもらえないほど残酷なことはありません。彼らのそうしたつぶやきは、そのことに対するうめき声のように聴こえました。当時を振り返ると、彼らを丸ごと受け止めてやることができたかどうか自信はありませんが、私なりに真摯に向き合ってきたつもりです。時折、大人になった彼らから連絡があるので、それなりの人間関係は培うことはできたのかなあと思っています。「どん尻」でも輝く宝石のような、磨けば磨くほど輝く感性を彼らは持っています。彼らに人間としてのあり方をたくさん教えてもらいました。認めることの大切さを心底学びました。まさに「輝く非行少年」です。世の中に丹羽さんのような弁護士さんがいらっしゃることを知り、本当に嬉しく頼もしく思いました。

 

 

70代女性

年のせいか、何カ所か聞き取りにくい場面があり、残念でした。でも楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

 

年代不明

・裁判、司法、少年法、非行、貧困・・日ごろなじみのない事柄をわかりやすく、楽しく興味深く聴きました。21600件もの刑罰を言い渡されたとのことですが、たくさんの人の人生にかかわってこられたのですね。素晴らしい裁判官人生を過ごされたと思いました。


・世の中が豊かであればあるほど、心を病んでいる人々(若者)が多い。その親たちも心が貧困である経済成長の証である。

 

・いろいろなお話を聴く機会はありますが、弁護士さんのお話を伺うのは初めてです。裁判所の仕組みなどもわかり、楽しいお話でした。相談したいことができたときにはよろしくお願いします。                          
・普段は聞くことのできないお話を有難うございました。子育ては真剣勝負だなあとつくづく思います。子どもたちもみんな大学を出て、社会に出たり家庭を持ったりしていますが、いくつになっても子供への思いは尽きないものです。とにかく私の人生とともに歩んでくれている子どもたちに感謝しています。

 

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